「志望理由、何を書けばいいかわからない…」「子どもに書かせようとしたら、手が止まってしまった」——秋の出願シーズンになると、こんな声をよく聞きます。

塾でも、願書の志望理由欄のチェックを頼まれることがよくあります。見ていると、「どこの学校にでも当てはまる内容」になってしまっているケースが多い。でも少しコツをつかむだけで、その子らしい志望理由が書けるようになりますよ。
- 志望理由に書くべき内容と選び方
- 実際に合格した子をもとにした例文
- 気をつけたい言葉づかいのポイント
- 面接でも使える書き方のコツ
- 願書を上手に書くための手順と準備


志望理由に書く内容の選び方
まず親子で話し合いながら「この学校を選んだ理由」「学校の好きなところ」を箇条書きにしてみましょう。その中から具体的なエピソードと結びつけられるものを1〜2つ選ぶのがポイントです。たくさん書けばいいわけではありません。
| 内容 | 具体例 |
|---|---|
| 具体的な体験 | 説明会や学園祭などのイベントに参加した際の体験 |
| 学校の特徴や理念 | 学校の教育方針、教育理念、部活動、進学実績 |
| 卒業生や在校生について | 在校生や卒業生から受けた良い印象や、具体的な行動 |
| この中学でやりたいこと | 伸ばしたい力、部活動、将来の目標、得意なこと |
①具体的な体験をもとに書く
説明会・学園祭・学校見学で印象に残った出来事を、具体的なエピソードとして書くと説得力が増します。志望度が高い学校には、必ず一度お子さん本人を連れて行くようにしましょう。「実際に行って感じたこと」が志望理由の核になります。


②学校の特徴・理念と自分を結びつける
英語教育・プログラミング・SSH(スーパーサイエンスハイスクール)など、学校ごとに特色があります。学校の特色とお子さんが伸ばしたい力を結びつけることで、「この学校でなければいけない理由」が生まれます。説明会・HP・パンフレットで事前にしっかり研究しておきましょう。


③在校生・卒業生の姿から書く
文化祭や説明会で在校生がいきいきと活躍している姿を見て、「自分もああなりたい」と感じたなら、それは立派な志望理由です。年の近い先輩の姿は、お子さんにとって「未来の自分」として刺さりやすいエピソードになります。


④この学校でやりたいことを書く
入りたい部活動・続けたいスポーツ・挑戦したい行事など、「この学校でこれをやりたい!」という具体的な目標があれば積極的に盛り込みましょう。小学校からの習い事や得意なことと結びつけると、オリジナリティが生まれます。


気をつけたい言葉づかい
志望理由はお子さん自身の言葉で書くことが大前提。敬語を使いすぎると「本当に子どもが書いたの?」と思われてしまいます。丁寧さが伝われば十分なので、子どもらしい表現を大切にしましょう。
| ワード | 表現の仕方例 |
|---|---|
| 志望校 | 貴校、〇〇中学校や「学校」でも可 |
| 自分 | 私または僕 |
| 志望校の生徒 | 在校生 |
| 文末表現 | 〜です。〜ます。 |



丁寧に書類を仕上げる経験は、お子さんにとっても良い学びになります。一緒に取り組む時間を大切にしてみてください。
例文(実際に合格した子の内容をもとにアレンジ)
塾で見てきた中から、うまくまとめられていた例をベースにしてご紹介します。参考にしながら、お子さん自身のエピソードに置き換えて使ってみてください。
私が貴校を志望した理由は、2つあります。1つ目は、学校見学会に参加した際に、校内を案内してくださる在校生のみなさんの姿が印象的だったからです。自主的に活動されていて、私の質問にも笑顔で答えてくれました。〇〇中学校で充実した学校生活を過ごしている様子に、憧れを感じています。2つ目は、図書館が充実していることです。特に、私が興味を持っている科学に関する本がたくさんあり、読書を通して科学についてもっと学びたいという気持ちが強くなりました。
面接でも志望動機は必ず聞かれる!
面接がある学校では、志望理由欄に書いた内容について質問されることがほとんどです。だからこそ、「誰かに書いてもらった内容」「経験していないこと」は書かないようにしましょう。
お子さん自身が考えて書いた志望理由なら、面接で「なぜそう思ったの?」と聞かれても自分の言葉で答えられます。願書と面接はセットで考えて準備することが大切です。



面接練習でも、まず「なぜこの学校を志望したの?」という質問から始めることが多いです。お子さんが自分の言葉でスラスラ答えられるかどうか、一度家で練習してみると安心ですよ。
願書を書くための手順と準備
①書きたい内容を箇条書きにして文章にする
まずお子さんと「なぜこの学校を選んだか」を話し合い、箇条書きにしてみましょう。具体的なエピソードと結びつけられるものをお子さんと一緒に選び、原稿用紙やノートに本人の言葉で書いてもらいます。誤字脱字や伝わりにくい表現は親がやさしく修正してあげてください。



志望理由の内容を塾でチェックしてもらう方も多いです。遠慮なく活用してみてください!


②書きやすいボールペンと願書のコピーを準備する
志望理由欄は基本的に黒のボールペンで記入します。消せるフリクションはNG。お子さんが書きやすいボールペンを選びましょう。書き味がなめらかなジェットストリームはコンビニでも買えて子どもにも人気です。
※Amazonでの購入はこちら→(アフィリエイトリンク追加予定)
記入前に必ず願書をコピーしておきましょう。書き損じて焦らないために、可能であれば2部取り寄せておくと安心です。
③コピーした用紙で練習する
最初は鉛筆で書いて、文字の大きさや文字数を確認。罫線のみの場合、実際に書いてみると思ったより文字が大きくなることも。感覚をつかんだらボールペンで練習します。



期限直前に書き損じて、直接学校まで取りに行った方もいました。早めの準備が本当に大事です!
④清書して必ずコピーを保管する
清書する際も、うっすら鉛筆で下書きをしてからボールペンで清書するのがおすすめ。消しゴムで消した後に跡が残らないよう、鉛筆は強く押しすぎないこと。
書き上げた願書は必ずコピーして保管しておきましょう。面接で記載内容を確認するためにも、手元に残しておくことが大切です。



提出後に「あの内容で良かったかな?」と不安になる方も多いので、コピーがあれば面接前に見直せて安心ですよ。
まとめ
✅ 志望理由は1〜2つの具体的なエピソードに絞って書く
✅ 「どこの学校にでも当てはまる内容」にならないようその学校ならではの理由を入れる
✅ お子さん自身の言葉で書く(敬語の使いすぎに注意)
✅ 書いた内容は面接でも必ず聞かれる——本人が答えられる内容に
✅ 願書は早めにコピーを取り、清書後も必ず保管しておく
志望理由を書く作業は大変ですが、お子さんが「なぜこの学校に行きたいのか」を言語化する大切な機会でもあります。親子で一緒に取り組んでみてください。
















コメント