「過去問、いつから始めればいいの?」これは中学受験の親御さんが必ずといっていいほど悩む問題です。早く始めすぎてもムダになるし、遅すぎると志望校対策が間に合わない。わが子2人の受験と塾講師の経験から、9月スタートが黄金の開始時期だと確信しています。
- 過去問を始めるべき時期と9月スタートをすすめる理由
- 合格から逆算した過去問スケジュールの立て方
- 過去問のコピー・時間管理・解き直しの効率的なやり方

過去問を始めるベストタイミングはいつ?
早すぎても遅すぎてもよくない理由
「少しでも早く始めた方が有利」と思いがちですが、過去問演習には基礎力がある程度仕上がっていることが前提です。基礎が固まっていない段階で取り組むと、解けない問題だらけになって子どもが自信をなくしてしまいます。せっかくの過去問を「失敗体験」で終わらせないためにも、タイミングが大切です。
逆に遅すぎると、出題傾向の把握や苦手単元の補強が間に合わず、志望校対策が不十分なまま本番を迎えることになります。
9月から取り組むのがベストタイミング
多くの塾では、小6の夏休みにこれまでの総復習を集中的に行います。そのため、夏休み明けの9月が過去問スタートの黄金期です。遅くとも10月には始めるようにしましょう。

塾から過去問の開始時期について指示が出ることもあります。まずは塾の先生に確認してみてください。塾によっては過去問を一緒に管理してくれるところもありますよ。
9月からの合格逆算スケジュール
9月から受験本番まで約5ヶ月。第1志望を5年分×3周、第2志望を3年分×1周、第3志望を2年分×1周こなすだけで合計20年分ほどになります。1週間に1年分のペースでちょうど終わる計算です。受験校が多ければその分過去問の量も増えるので、早めに計画を立てておくことが大切です。
| 時期 | 第一志望校 | 併願校 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 9月 | 1〜3年分解く | 1年分確認 | 傾向把握、実力測定 |
| 10月から11月 | 3〜5年分(2周目) | 3〜5年分 | 弱点対策、実践演習 |
| 12月 | 4〜5年分(総復習) | 安全校1〜2年分 | 最終調整 類似校演習 |
| 1月 | 本番シミュレーション | 前年度の過去問で本番シミュレーション | 苦手総復習 |



わが子たちは1週間に1年分ペースで進めていきました。祝日や学校がお休みの日にはプラスして取り組みました。意外と「次はどの学校をやる?」と子どもが自分から言い出すようになって、受験モードが高まってきたのを感じましたよ。


過去問はどこで買う?
| 入手場所 | 時期 | 備考 |
|---|---|---|
| 市販の過去問題集 | 3月下旬から7月中旬 | 書店やネットで購入 塾で購入できることもある |
| 学校のHP | 3月頃から | 学校によっては直近の年度分をPDFでダウンロードできることがある |
| 学校説明会 | 4月から秋頃 | 参加者に無料または有料配布していることがある |
前年度のものなら古本屋やフリマで見つかることもありますが、学校によって問題の形式や傾向が変わっている場合もあります。志望度が高い学校はできるだけ最新版を用意しましょう。



大問1に出題されていた漢字が大問4に変わっているだけでも、本番では戸惑うものです。形式の変化は要チェックです。
四谷大塚や日能研のサイト、「日本の学校」のサイトでも一部ダウンロードできますが、国語の問題が掲載されていなかったり解答がないことがあります。お試しで問題を見てみるには便利ですが、本格的な演習には過去問題集が必要です。
声の教育社か東京学参か
いわゆる赤本と呼ばれる過去問題集の出版社として、声の教育社と東京学参が有名です。取り扱い学校数や収録年数などに違いがあります。私のイメージでは、声の教育社は解説が詳しく国語の問題の掲載数が多く、東京学参は問題の難易度分析があって収録年数が多い印象です。どちらもメリットデメリットがありますので、できれば書店で中身を確認してから購入しましょう。
丸善の過去問題集一覧は出版社と収録年数がわかりやすいので参考にどうぞ。




楽天でも声の教育社・東京学参の過去問集が購入できます。↓
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過去問に取り組む時のポイント4つ
①過去問はコピーする
コピーをする理由は2つあります。
1つめは、問題を解く時に印をつけたり図に書き込むので、過去問題集に直接書き込むと2回目に解く時にやりづらくなってしまうからです。
もう1つの理由は、本番と同じ形式で解きたいからです。過去問題集は製本上どうしても文字が小さく、見開きのページに他の教科の回答が載っていたりします。また本の厚みもあって子どもには扱いづらい面があります。解答用紙の欄も小さいので、字の大きさによって書ける文字数も変わってしまいます。少し手間ですが問題用紙・解答用紙はコピーして使いましょう。



解答用紙に指定サイズがある場合は、指定されたサイズに拡大してコピーします。私はコンビニで1枚ずつコピーしていましたが、本の綴じている部分がうまくコピーできなかったり、知り合いに会いたくなくて学区外のコンビニへ行ったりと、なかなか大変でした(笑)。
A3サイズの解答用紙が多いため、家庭にA3対応コピー機があると本当に便利です。中学受験を機に購入する家庭も多いですよ。
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②時間を測る
本番と同じ形式で時間を計測して取り組むことで、時間配分を考える練習ができます。「どの問題から解くか」「どの問題を後回しにするか」という判断力も磨かれます。本番では満点を目指すのではなく、解ける問題を確実に得点することが合否を分けます。過去問でその演習を積んでいきましょう。


③合格最低点や平均点にこだわらない
「過去問の点数が全然取れない…」と悩む保護者の方はとても多いです。でも安心してください。合格最低点や平均点は受験本番でのデータです。数ヶ月前の段階で思うように点数が取れないのはむしろ当然のことで、点数よりも「何ができていないか」を把握することが大事です。



塾で生徒さんの過去問を見ていると、難問より基本問題のケアレスミスで点を落としているケースがとても多いです。難問を無理に解けるようにするより、「取れるはずの問題を確実に取る」練習を優先しましょう。
④解きっぱなしにしない
丸つけは保護者か塾の先生が行い、間違えた問題はノートに解き直しをします。過去問題集の解説を読んでも子どもには理解できないことも多く、解説が不十分なものもあります。塾で質問するなどしてノートにまとめ、あとで見返せるようにしておくことが大切です。
また、年度によって問題の形式や傾向が変わることがあります。古い年度の問題が現在の傾向と全く異なる場合は無理に解く必要はありません。学校説明会でそういった情報を教えてくれることもあるので要チェックです。


まとめ
過去問のポイントまとめ
✅ 開始時期は夏休み明けの9月(遅くとも10月)
✅ 1週間1年分ペースで合格逆算スケジュールを組む
✅ 問題用紙・解答用紙はコピーして本番形式で取り組む
✅ 点数よりも「何ができていないか」の分析が大事
✅ 解き直しノートを作って弱点を潰していく
過去問に取り組むことで、子どもに受験生としての自覚が芽生えてきます。計画的に取り組んで、悔いのない受験対策をしていきましょう!







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