「もう受験やめたい」——子どもからそう言われた瞬間、どんな気持ちになりますか?
「せっかくここまで頑張ったのに」「今やめてどうするの」と思う気持ちも、「つらいなら無理しなくてもいい」と思う気持ちも、両方あって当然です。子どもと同じくらい、親も揺れるものですよね。

塾でも「やめたい」という気持ちを抱えた子をたくさん見てきました。そういう子ほど、実はすごく頑張っている子が多いんです。限界まで頑張っているからこそ、言葉が出てくる。だからこそ、その言葉をしっかり受け止めてあげてほしいと思います。
- 子どもが「やめたい」と言い出す主な理由
- 「やめたい」と言われた時に親が大切にしたい3つのポイント
- 続けるかやめるかの見極め方
- やめることを選んでも大丈夫な理由
子どもが「中学受験やめたい」と言い出す理由
①勉強のストレスがピークになった
小5以降は学習の難易度が上がり、塾の時間も増えます。精神的にも体力的にも限界を感じて、「もう無理」という気持ちが「やめたい」という言葉になって出てくることがあります。


②「なんで自分だけ」というモチベーションの低下
友達が遊んでいるのに自分は塾、習い事も辞めなければいけない——そういう状況が続くと、「なんで自分だけ」という気持ちが積み重なっていきます。「やめたい」という言葉の裏に、この不満が隠れているケースはとても多いです。
③成績が上がらず挫折感を感じている
クラス分けやテストの結果で、自分と周りの差を突きつけられることがあります。頑張っているのに成績が上がらない——その挫折感が「どうせやってもムダ」という気持ちに変わってしまうことがあります。
④「何のために受験するの?」という目標の見失い
最初は親に言われて始めた受験でも、自分なりの目標が見つかれば続けられます。でも「なぜ中学受験をするのか」が本人の中で曖昧なままだと、つらい時期に踏ん張る力が出てきません。





他にも、小学校の友達と同じ中学に行きたい、塾の先生やクラスの雰囲気が合わない、といった理由もあります。「やめたい」の一言の裏には、いくつかの気持ちが重なっていることが多いですよ。
「やめたい」と言われた時に親が大切にしたい3つのポイント
①まず子どもの気持ちをそのまま受け止める
「やめたい」という言葉を聞いた瞬間、反射的に「ダメ」と言いたくなる気持ちはわかります。でも、子どもがその言葉を口にするには、かなりの勇気が要ります。特に親が受験に熱心なほど、言い出しにくい。「言ってくれてよかった」という態度で受け止めてあげましょう。
②責めない・感情的にならない
「今まで何のために頑張ってきたの」「塾代がいくらかかってると思ってるの」——これは言ってはいけない言葉です。子どもはすでに十分つらい気持ちでいます。責めずに、まずは話を聞く姿勢だけ持っていてください。
③やめたい理由をゆっくり聞く
気持ちを言葉にするのは難しいものです。子どもの話が筋道立っていなくても、理詰めにしないこと。「なんとなくつらい」でも十分です。話を聞くことで、やめたい理由を一緒に整理していくことができます。親も一緒に考えるパートナーとして向き合いましょう。



塾でも、面談で初めて「実はやめたいと思っていた」と話してくれる子がいます。言える場所があるだけで、子どもは少し楽になれるものです。親との会話がその場所になれたら、一番いいですよね。
続けるorやめる、どう見極める?
| 子どもの気持ち | 一時的な感情か、継続的なものか 話し合いの後に気持ちが変わったか |
| 心と体の状態 | ストレスの度合い、体調の変化 学習環境(塾・先生)に問題がないか |
| 目標への意識 | 受験する理由を本人が理解しているか 親主導になりすぎていないか |
| 生活リズム | スケジュールに無理がないか 少しの改善で解決できそうか |
話し合いの内容次第で、学習スケジュールの見直しや転塾など環境を変えることで解決するケースも多いです。一時的なお休みを設けることも選択肢のひとつ。



転塾して環境が変わったことでやる気が戻った子を、塾でも何人も見てきました。「やめたい」は必ずしも「受験をやめたい」じゃなくて、「今の状況を変えたい」というサインのこともあります。
やめることを選んでも、大丈夫
中学受験をやめる選択をしても、それは決して「失敗」ではありません。公立中学に進んで高校受験で頑張った子が、結果的に素晴らしい道を歩んでいるケースはたくさんあります。
受験までに積み上げた努力・経験は、必ずどこかで活きてきます。やめる選択をするなら、後ろ向きにではなく「次の目標に向かって切り替える」というポジティブな形で伝えてあげてください。
まとめ
✅ 「やめたい」という言葉の裏には、頑張りすぎているサインが隠れていることが多い
✅ まず責めずに受け止める。「言ってくれてよかった」の姿勢で
✅ やめたい理由をゆっくり聞いて、一緒に整理する
✅ 環境を変えるだけで解決することも——転塾・スケジュール見直しも選択肢に
✅ やめることを選んでも大丈夫。これまでの努力は必ず活きる













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